医療事務員を育成する会社 株式会社GLANZ 

★現場歴25年の豊富な経験と高い技術
★オーダーメイド指導と研修に特化
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株式会社GLANZ  
(グランツ)
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医療事務の人手不足に対する現場のあり方について考える

人件費は、経費の中で最も大きなウエイトを占めますが、かといってギリギリの人数しか確保していないと、少しの問題でも毎日の診療業務に支障をきたしてしまいます。そして何より今は、クリニックの増加に反して医療スタッフ不足が深刻であります。最悪な場合、スタッフが揃うまで閉院を余儀なくされているところや、先生自らが受付からお会計までの業務をしていたり、会計徴収ができずに診療だけして後日お会計を頂く(またご来院された人に限りますが・・)ところも実際耳にしますが、そこまで珍しいことでもありません。また、コロナ前と後でも現場のあり方も変わってきたと感じます。

人件費はただの経費ではなく『投資』

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➡医療スタッフの人手不足問題

あれだけ花形の職業ともいわれ、宣伝や雑誌でも題材的に取り上げられていた医療事務員も、今はなり手が少なく、募集をどれだけかけてもあまり来ないのが現状です。また看護師は有資格者である分引く手あまたの状態で、いい環境の所でないとなかなかきてくれません。これからクリニックがどんどん増えていくのに反して、医療スタッフの人手不足が深刻になっていくでしょう。 ですが、かといって面接に来た人だれでもよいわけではありません。いくら人が不足していても、使えない人は雇いたくないものです。しかし、決してスタッフが足りていないところばかりではありません。充分に人数が揃っていて、人手不足知らずのクリニックも沢山あります。

では、その違いはなんでしょうか。その違いははっきりしています。人件費に関する考え方です。質の良い人件費を使っている。いえ、正確には「投資している」です。これにつきます。

 「人件費がもったいないから、足りなくなった時に考える・・」      

運よくスタッフがずっと辞めずにいてくれればそれでもよいかもしれませんが、大体そんな状況は一生続きません。必ずスタッフの入れ替わる時期が遅かれ早かれまいります。今何となくできているのであれば、それは決して当たり前の状況ではありませんので、うちは大丈夫!と安心している場合ではありません。  

 一度状況が後手に回ると、ゼロではなくマイナススタートになるため、盛り返すのにかなりの時間と労力がかかりますし、経営者当人も心配で診療どころではなくなります。また、残されたスタッフは、自分も早く辞めたほうがよいのでは?と逃げ腰になります。そして、経営者はこの先の見えない不安で眠れない日々を過ごす話もよく耳にしますので決して他人事ではありません。また、そんな状況になったことはありませんか?

今まで見てきたクリニックの状況を比較してみました。

 常に人手不足のクリニック人材が安定しているクリニック
 ◆現場の状況◆

・新しいスタッフに教える時間がない。その間に大きなミスが起こる

・スタッフがコロコロ変わることに患者さんが不安に感じるようになる。聞きたいことも受付で聞けない雰囲気になる。

・入って間もないスタッフに前のスタッフと同じレベルを早くに求めるのでプレッシャーですぐに辞めてしまう。

・患者さんのへの対応が丁寧にできる。患者さんも安心して通院できる。

・空いた時間に現場の清掃や整頓、何事も前もっての準備が余裕をもってできる。

・スタッフの教育に時間が取れる

・過渡期(インフルエンザワクチンや特定健診など)でも慌てずに対応ができる。

 

 ◆スタッフの状況◆

・残されたスタッフが不安になって辞めよと考え始める。

・スタッフのモチベーションが下がる

・休暇がしっかり取れるので、心に余裕を        もって働いている

・悪口や文句が少ない

 ◆かかる費用◆広告費にかけている人件費にかけている
 ◆離職率◆高い・人の入れ替わりが速い低い・長く勤めている

・安定したクリニックは普段からその状況を作っている

 常に安定しているクリニックはどんな時でも先を見据えて環境をつくります。少々人件費がかかっても、何か起こったときの心配や膨大な広告費を考えたら、いい人材を早めに確保して経費を使うことは決して無駄ではありません。そして普段からのスタッフ補充と育成の経費を惜しみませんので、ある意味一生不安とは無縁の状況を自ら進んで作り上げています。

最初にお伝えしたように、人件費はかなりのウエイトを占め、雇うということは一定の金額がかかりますので、なかなか大変だとは思います。しかし、それは目先の金額で考えるのと、質のよい人件費を使って、それ以上のより良い現場を作るための対価であると思うか。経営者の資質が問われます。どちらが正解・不正解という次元の話ではなく、それが何よりまわりまわって患者さんに影響するということを含めて考えて頂きたいと思います。

また、質の良い人材が揃うところは新しい人材も高いスキルで育っていくのと、教える側も時間にも余裕があるのでじっくり丁寧に教えることが出来、確実な育成ができます。したがって、どんどん良い人材が育っていくので常に安定した医療サービスを提供することができます。 

医療事務の仕事はお分かりの通り、誰にでもすぐにできるものではありません。現場の空気になれるだけでも最低一ヶ月、普通でも3~6ヶ月はかかります。そしてきちんとすべてができるように育てようと思うなら6ヶ月~1年はかかります。それはどこの部署でも同じです。それを踏まえて普段からの育成心掛けないと、思わぬ退職者が出たときに慌てることになります。

 

 どうか患者さんの為に、いつ来てもいい環境で迎える場所であって頂きたいと願います。