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現場が上手くいっているクリニックはここがちがう!

≪コラム3≫ 前編

経営者のビジョンがスタッフに伝わっていますか?

ビジョンは頭で描いているだけでは伝わらない
 

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 すでに開業された先生。これから開業をしようと思っている先生。先代から継承された先生。みなさん経営者の立場になったら、自分の城ですから、どういうクリニックにしたいか。それぞれ必ず理想のビジョンはあると思います。

 では、その思いをちゃんと言葉や会話で明確に伝えていますか?

 どれだけ明確に思い描いていても、思うだけではスタッフには伝わりません。そして自分一人でそのビジョンを現実化するのは、チームで行っている限り不可能です。スタッフ全員の力があってこそです。そして毎日の診療を、自分の思い描く通りに動いてほしいと思うなら、とにかく「しっかりと伝える」ことです。

 大きな病院の何百人のスタッフに伝えるわけではなく、クリニックは比較的少人数ですので、普段からしっかりと話しあえば伝わりますし、きっと思いは浸透すると思います。

 よく開業後の先生が、なかなか思いが伝わらないスタッフにイライラし、「ちっとも思った通りに動いてくれない!」等、スタッフの行動にボヤいていることがあります。ただ、その後スタッフに理由を尋ねると、先生の求めていることやどうしてほしかったのかということが全く伝わっていなかったというケースが殆どです。先生のイライラをよそに全く気づいていないのです。                               逆に「先生なんか今日機嫌悪いね。」悲しい事に、その程度です。     

そこでとても空気の読める、優秀なスタッフならよいのですが、大体は「どうすればよかったのか?もっと具体的に言ってくれないと分からない。どうして面と向かってその時にいってくれないのか?」という反応になります。そして、そんな態度のスタッフときちんと話をせずにお互いそのまま距離を置いていると、たちまち険悪になり溝がどんどん深まります。ひどいと何人かで示し合わせて先生の言うことを聞かなくなり、先生の視界に入らないところで、自分たちにとって都合のいい、勝手な行動をしはじめます。結局そのスタッフとの関係性に振り回されているうちに、当初の自分のビジョンをすっかり忘れてしまっているケースもしばしばあります。

 

・ 経営者だからこそ、自らも歩み寄る時代に・・

 では、いちいち言わないとわからないのか?余計イライラする話だと思います。

 でもそうなのです。。。残念ながら最初は逐一言わないと分からないものなのです。勘の良い人はすぐに空気で感じて次から気をつけようと思いますが、決してそんな人ばかりではありませんし、夫婦でも分からないことがあるように、他人ならなおさらわかりません。

 そして逆を言うならば、経営者も従業員の気持ちまでわかっているか?ということです。多分お互いが相手の事を理解しようとしないまま、それぞれの言い分で求めるので、些細なことが大きくすれ違ったままでいるように思います。私は今まで、少しお互いが歩み寄ることによって大きな溝にならなかったケースを沢山見てきました。また、その逆も同じくらいあります。

 結果、最初は大変でも早く分かり合うためには「自分からも」少し歩み寄ることが、とても大切なのだと感じます。

 ひと昔前は、経営者の考えがすべての時代もありましたが、いまは一歩間違えればパワハラと主張される時代ですから、上手に話し合って納得して働いてもらうことも時には必要です。とにかく今は人を雇用する方が肩身の狭い、大変な時代になってきました。ただ、毎日来て働いてくれればいいや。と割り切れるなら別ですが、その分毎日のイライラはあきらめなければいけないでしょう。自分の思いをわかって動いてもらおうと思うならば、経営者当人の努力も必要だと思います。

ではうまくいっているクリニックは、普段どんな感じなのでしょうか?次回、また続きお伝えできればと存じます。

 

  (次回、H31.3.13日頃 配信予定)