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現場が上手くいっているクリニックはここがちがう!

≪コラム3≫ 前編

経営者のビジョンがスタッフに伝わっていますか?

ビジョンは頭で描いているだけでは伝わらない
 

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・思いを理解してくれるスタッフを集める。面接は、最大のチャンス。

 経営者がビジョンを明確にすることによって、自然と同じ志のスタッフが寄ってきます。合わない人は去っていきます。結果としてはそれでよいと思います。志が合わない人がいるとそれだけで理想のビジョンが遠のきますし、先ほどの例のように悩みが多くなるだけです。ひどいと現場をズタズタに壊していきます。思いが一緒になれる人か、そうではないか、早く選別するためにもしっかり伝えることです。

 とくに面接時はチャンスです。相手もこのクリニックへ入りたくてきているので、ある程度こちらの話に耳を貸しますし、それが嫌なら最初から入りません。いきなり長々と自分の思いを語るのは相手が引きますのでいけませんが、ある程度、数点に絞って「うちのクリニックはこうしていきたい。一緒に働くことになったらこうしてほしい。それが可能ですか?」と質問形式で伝えると相手も明確ですし、それができるかできないか。そこでまず意思確認ができます。
 また、もし入ってから面接時の話と違って、動いてくれなかった場合は、「面接ではっきりと話をした、こうしてほしいと言いましたよね?」と聞き返せます。逆に面接時で話さず、あとになって色々お願いすると「そんなこと、最初に聞いてない!」と言い出す人もいます。雇用してからでは遅いので、やはりある程度面接で確認しておくべきです。

 中にはそんな話をするのは恥ずかしい。という先生が結構みえますし、自分の思いを伝えるのが苦手な先生もいらっしゃいますが、ビジョンという大げさなものでなくても「こうしていきたい、こうしてほしい」という思いをしっかりと伝えないと、スタッフは何が正解かわからないので、どうしても自分のものさしで判断して行動します。それが、偶然思いが同じならよいのですが、スタッフ全員となるとそんなわけにもいきません。思いがバラバラなところは、結局それぞれが自分の都合のいいように解釈しますし、面倒臭いことはとくに楽な対処法を考え行動します。もし、自分で伝えるのが難しい場合は、奥様や事務長にお願いするのもいいでしょう。

 

・ビジョンを伝えるにはコミュニケーションが不可欠

 業務もスムーズで、みんなが同じ志を持っているところは、スタッフとのコミュニケーションを怠りません。自分が業務で気になっている点やお願いしたいこと、意見を聞きたいことなどに対してスタッフと時間を持つことを面倒臭がらず作ります。ではそこに膨大な時間をとっているか?といったら意外とそうでもありません。

 例えば月に1度ミーティング時間を30分だけ設けて日常の業務について意見しあったり、気になったことがあった次の日の朝礼で少し話をしたり、診療が落ち着いて時間がある時に話をしたりすることです。

 沢山の時間でまとめてやらなくても少しずつ接点をもって話す。そして、一方的でなく、スタッフの意見も必ず聞く。普段からまめに話をすれば、少しずつでも思いは必ず伝わるものです。というよりいい意味での擦り込みは重要です。そうすることで、スタッフも理解して動くようになり、そのうち「先生の好み」が分かったうえで判断して行動するようになります。「先生はこのやり方は好まない」も分かってきますし、「先生はこうしてほしかったはずだ」と先生の思い目線で考えてくれるようになります。そして、今いるスタッフに浸透すると、次に入ってくる方もそのビジョンで教えてもらうので、ずっとその思いが受け継がれていきます。

 「ビジョン」や「思い」を理解してもらうまでは大変ですが、経営者にとって、より良いクリニックにするためには、まず自分がみんなに思いを浸透させないと実行できません。そして、自分自身がやりやすい環境で診療を行うために、何よりコミュニケーションの時間を惜しまないことが重要です。

 

  (次回、H31.3.27日頃 配信予定)